タカニキの投資戦略はリスク別に5パターンの構成で考えています。

今回はその中でもリスクレベルとしては中間の海外個別銘柄投資についての考えです。今回注目したのは、近年経済発展が目覚ましいインドネシアの株式市場です。

インドネシアについて

インドネシアは2018年現在、人口約2億5千5百万人を有し、世界第4位の人口を誇る大国です。国民平均年齢は25歳と非常に若く、活気にあふれている国であります(日本の国民平均年齢:約46歳)。

そして、国土も日本の約5倍と広く、天然資源に恵まれた国でもあります。すず鉱やニッケルをはじめとする鉱物資源、石炭や天然ガスといったエネルギー資源、天然ゴムやパーム油などの植物資源も豊富です。

さらに、インドネシアの排他的経済水域は約540km2で世界第3位(日本:447km2:世界第6)なので、海洋資源も豊富でな国です。

実際にインドネシアのGDPの年間推移を見てみましょう。まさに2006年の中国バブルを彷彿させられるような経済発展ぶりです。 

GDP

さらに、ジャカルタの月給推移を見ていくと、近年大幅に賃金が上昇していることが分かります。


このように、GDP・国民の給料ともに大きく上昇していることから、インドネシア市場の今後の成長性の高さが分かります。
調査会社プライスウォーターハウスクーパースによると、インドネシアのGDP(購買力平価換算)は2030年に54860億ドル(同5位)となる予測も示しております。

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インドネシアの株式市場について


じゃあ一体インドネシアの株式市場はどんなもんなんだいと。

世界の株式市場の時価総額は2018年現在で45.9兆ドルです。しかも、その内の約50%は米国市場が占めております。すなわち、現状の投資家の注目は完全に米国に向いていて、米国に先導して世界経済がけん引されていると言えます。

インドネシアは?と言うと、わずか0.2%で約1000億ドル程度の規模で、まだまだ未熟な市場です。1000憶ドルという数字を聞いてもあまりピンとこないと思いますので、比較対象を挙げますと、最近人気のGAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)4社の時価総額は約1兆ドルなので、GAFAの1/10規模の市場です。ちなみに、日本市場の規模が4兆ドルぐらいで、中国市場が1.6兆ドルぐらいです。

このようにデータを見ると、いかに世界の投資家がアメリカの市場(IT関連)に注目していて、インドネシアのような新興国には目を向けていないかが一目瞭然です。

ただ、逆に言えば、それだけ投資家から認知されていない市場であるため、伸びしろのある市場だということも言えます。実際にジャカルタ指数を見てみますと、2004年ごろから現在まで堅調に伸長していることが分かります。

 

図2_ジャカルタ指数


これだけ有望なインドネシア市場であるにも関わらず、投資家から注目されない理由は主に3つあると思います。①購入時の手数料、②情報入手の困難さ、③投資リスクです。

 

① 購入時の手数料


以前、ツイッターでもつぶやきましたが、インドネシアの株を購入する際には、一度ルピアを購入しなければならないため、
為替スプレッドの影響を無視できません。購入時点で為替スプレッドと売買時の手数料をあわせて8%くらいはかかることを覚悟してください。

 

② 情報入手の困難さ


皆さんインドネシアの株式市場について日本語で検索したことありますか?恐らく、日本語で検索しても、内容の濃い情報には辿りつけないのではないでしょうか?

私がインドネシアの市場調査をする際に一番苦労するのが翻訳作業です。企業の決算は基本的に英語かインドネシア語(マレー語)でしか記載されていないので、情報収集するのに苦労します。

 

③ 投資リスク

これは完全に持論ですが、私は投資をするうえで最も重要なことがリスクマネジメントだと思っています。大半の人は、自分の買った株の株価が上がる論理を考えることだけに時間を割き、株価が下がる論理を必死で考えようとはしないのではないでしょうか?笑

まぁー当然ですよね。自分が上がると信じている銘柄ですから。

株価が下がる論理を只管考えるMな人はあまりいないでしょう。
ただ、長期投資をする上では非常に重要なことなので、しっかり考えていきたいと思います。


〇通貨リスク

こちらは最近ホットなニュースなので皆さんもご存知でしょう。今年はアメリカの利上げにより、新興国の通貨(トルコリラ、アルゼンチンペソ、インドネシアルピアなど)が軒並み通貨安に陥っております。信頼性の低い新興国通貨よりも、信頼性の高く利率の上がり始めているアメリカドルに資本が流入するのは、アダムスミスの見えざる手から考えれば、当然の現象かもしれません。

資本主義社会である以上、これを回避することは難しいでしょう。実は1997年に起きたアジア通貨危機でもルピアは大幅下落して、経済成長を一気に減速させました。

 

〇地政学的リスク

インドネシアは多民族国家で、国民の87%がイスラム教徒と言われております。中東の国々では宗教を起点にした紛争が絶えない地域もありますが、インドネシアはイスラム教徒がヒンドゥー・キリスト教徒といった他の宗教と上手く共生できている珍しい国だと思います。

とは言うものの、5月14日に起きたスラバヤでの自爆テロや、2年前のジャカルタでのテロなど、地政学的なリスクがあるのも事実です。

そしてもう一つが天災のリスクです。インドネシアは日本と同等の天災リスクを有する国です。2004年のスマトラ沖地震はインドネシア経済に甚大な被害を及ぼしました。天災ばかりは避けては通れない道です。現在順調に整備されてきているインフラを天災により崩壊するようなことがないことを切に願うばかりです。


現状インドネシアは巨大な人口や豊富な資源という資本流入要因以上に、上記に挙げたリスクやインフラ未整備などの懸念材料から投資家が及び腰になっていると思います。ただ、インドネシアという国自体は、多くの経済学者が今後も大きな経済成長予測を示しております。皆さんが投資する際には上記リスクまでよく鑑みて投資することをお勧めします。次回の記事ではインドネシアの個別銘柄にまで言及していきたいと思います

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