日米における株式投資戦略の差を考える

 

 どうもタカニキです。

 

 本日は日米の市場格差からみる、日米それぞれにおける得意な株式投資戦略について考えてみました。

 

株価の市場原則

 

 まずは、株価の基本原則からもう一度考えてみましょう。

 

 株価はインフレ率に相関し、インフレ率の分だけ上昇するということです。企業の価値は、事業が生み出すキャッシュフローの現在価値合計が支配的です。インフレするということは、企業の生み出すキャッシュフローの価値が上がるということなので、インフレ率の分だけ企業価値も増加します。株価は企業価値=時価総額=株価×発行株式数なので、結果的には株価がインフレ率分だけ上昇するはずです。

 

 つまり、その国の市場動向は、その国のインフレ率に影響を強く受けます。下記の図を見てください。

インフレ率_先進国

 

図は、先進主要国の過去30年のインフレ率を示したものです。このように、日本市場は、多くの時代でインフレではなくデフレ時代でありました。では、なぜ日本ではデフレが長い時代続いたのでしょうか。一つの要因は金融政策が稚拙だったということも挙げられるでしょう。2009年のリーマンショック以降の回復も主要国の中で遅れています。各国は、お金を刷る金融緩和策を次々と実行していく中、日本だけはかたくなにお金を刷らず、近代20年の中で最も円高だった時期です。日本は、金融政策も政局によって全く逆の振れ幅で変化してしまうことが多々あり、お世辞にも景気のコントロールが得意な国ではありません。

 また、日本人特有の自虐的国民性やメディアのネガティブコントロールによって、デフレマインドが染みついてしまっていることも考えられます。景気というのは難しく、国民の雰囲気1つで大きく左右されるようにも思います。ほんとは景気は悪くないのに連日テレビで不景気な情報を垂れ流され、不景気感を醸成されてしまうということもあるのではないでしょうか。また、アメリカは移民の流入などにより超大国でありながら人口が増大していること、一方日本は急速に人口が減少し、労働人口が減っていっていることもあるかと思います。

 実際にの専門的な分析まではわかりませんが、事実としてインフレ率は高くなく、自国通貨での運用を想定した場合、株式市場にとって良好な状況ではなかったということです。


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 では日米の株式市場はこの期間どのように推移していたのでしょうか。

日米市場比較

TOPIXデータ:ウォールストリートジャーナル

S&P500データ:米ヤフーファイナンス

為替データ:ブリティッシュコロンビア大学

こちらはTOPIX(USD建て)S&P5001990年を100とした時の市場変化を表しています。驚くことにここ20年で日本市場はほとんど拡大しておらず、一方米国市場は8倍まで拡大しています。インフレ率に依存する上昇分は、理論的には為替によって吸収されるため、アメリカ市場はインフレ分を考慮しても、為替変動リスクを補って余りある成長性を持っているということになります。

 

つまり、日本株に投資してもアメリカに比べ成長性が圧倒的に低く、デフレ傾向の強くインフレ率の上がらない日本では、インフレによる株価上昇も期待できないため、株式運用に向いていない状況であるといえます。(むしろデフレで債券や貯金のほうがいいかもしれないということですね。。。)

 

日本人がとるべき株式投資

 

 このように日米市場の動向は全く異なり、日本市場は成長速度が極端に遅いということになります。つまり基本的に市場全体を買うようなインデックス投資を行う場合、日本株よりも米国株で実施したほうが圧倒的にリーズナブルです。これまでの記事で、日本株における配当再投資戦略に関して検証を行ってきましたが、リターンはパッとしたものではありませんでした。これはインカムゲインうんぬんよりもそもそもキャピタルゲインが全然小さいということも要因の一つと考えられます。

 

 一般的な株の長期投資理論に関しては、市場が長期で成長することを仮定としているものが多いですが、日本市場はこの仮定が成り立っていません。2012年~2018年の期間では市場は拡大していますが、これも政権が変わればどうなるかわからないのが不安なところです。

 

 つまるところ、経済は成長し市場が拡大することを前提とした株式の長期投資理論(インデックス投資や配当再投資戦略など)を実施するなら圧倒的に米国市場が向いているということになります。

 

 では日本株市場で輝く投資手法はあるのでしょうか。やはり、日本の大手企業の株価上昇があまり期待できない以上、中小型株・個別株に活路を見出すしかないと思います。中小型株で飛躍的な投資成績を上げたアクティブファンドであるひふみ投信がいい例です。ただし、短期的なトレードでは投資家自身の力量がはっきりと出てしまいますので注意が必要です。というか消去法的に日本市場でやるならこれくらいしかメリットないと思います。。。

 

まとめると、インデックス投資や高配当株での長期運用を想定するなら、積み立て投資もしやすい米国市場での運用。中小型の個別株でボラリティ高く攻めるなら日本市場ということでしょうか。最後日本のいいところを探すのに若干苦労してしりすぼみ感は否めませんが。。。笑

投資信託でも簡単に米国株投資ができますし、証券会社で直接ETFを積み立てで買い付けることもできます。それほど海外の株に投資するのは難しくありません。私の方針も、インデックス投資は米国、個別は日本と割り切っています。

日本人なので日本に明るい未来が見えるような状況になってほしいですがね。。。(T_T

 

参考記事:
日本版配当再投資戦略はありか?|キヤノンで考える日本株の配当再投資利回り

日本版配当再投資戦略はありか?|KDDIで考える日本株の配当再投資利回り

日本版配当再投資戦略はありか?|日本たばこ産業 JT で考える日本株の配当再投資利回り

勝っている人負けている人の投資|勝敗を分ける投資術

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