皆さんは日経平均225やTOPIX、マザーズ指数やJASDAQ指数など市場の銘柄の動向を表してくれる株価指数って使ってますか?

これらの指数、実は計算の方法が全然違うので理解していないと痛い目を見る可能性があります。今回は知っているようで知らない株式市場指数の真実についてです。

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こんなにあるんだ代表的指数

指数と一口に言っても代表的な指数は無数にあります。毎日チェックすべきような大きなものでも日米で7つはあります。

日米を代表する株式指数7つ

日経平均225

東京証券取引所市場第一部に上場する銘柄の内、日本を代表する225銘柄を対象とした株価指数。日本でもっとも有名な株価指数。

TOPIX(東証株価指数)

東証市場第一部に上場する普通株式全銘柄を対象とする株価指数。意外と知られていないがTokyo Stock Price Indexの略。

マザーズ指数

東証マザーズに上場している全ての銘柄を対象とした株価指数。東証マザーズは、企業の成長性が期待できるベンチャー企業を対象にしているため、TOPIXなどに比べて変動が大きいことで知られている。

JASDAQ指数

ジャスダックに上場している全ての銘柄を対象とした株価指数。Japan Securities Dealers Association Quotation の略。マザーズと同様新興企業で構成されるため変動が大きい。

S&P500指数

ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される株価指数。1941年から1943年における平均指数を10として算出されている。

 NYダウ(ダウ工業株30種平均)

ダウ・ジョーンズ社による米国の代表的な企業30銘柄から構成される株価指数。日本では「ダウ工業株30種平均(ダウ平均)、「ニューヨーク・ダウ」、「ニューヨーク平均株価」などと呼ばれる。

NASDAQ

中小企業やベンチャー企業を中心に現在5500以上の銘柄が上場している米国ナスダック市場全ての銘柄を対象とした株価指数。NYダウがアメリカの代表的な企業の株価指標だったのに対し、ナスダックの本来の意味は、証券市場システムの名称。日本でいうとJASDAQ。

指数の算出方法

重要なのは指数の算出方法です。指数の算出方法は単純に株価平均型と時価総額加重平均型があります。

先ほど示した7つの指数を上記の算出方法で区別すると以下のようになります。

株価指数の計算方法

 

時価総額加重平均とは、その名の通り時価総額に重み付けした指数の算出方法になります。

 時価総額加重平均のメリットは、株価の単価の大きな値嵩株の影響が小さくなる点や市場の時価総額の割合を忠実に表すので時代に合わせた大企業の株価をちゃんと反映できる点にあります。

一方デメリットとして、時価総額が大きいのに浮動株の数が少なくボラリティの大きな銘柄の影響が大きくなってしまう点や、当然ながら時価総額の小さな銘柄の影響が小さくなってしまう点になります。

株価平均とは、単純に株価を足し合わせて銘柄数で割ったものになります。

株価平均のメリットは計算が容易である点です。一方デメリットは、株価の連続性を保つために修正株価を利用して調整が必要になってしまう点、時価総額や企業規模などによらず株価が高い銘柄の影響を大きく受けてしまう点になります。

投資家が気を付けなければならないこと

指数の計算方法が投資家に影響すること。それは各指数をベンチマークする投資信託もしくはETFを購入した時です。

時価総額加重平均を採用する指数連動のETF、投資信託を購入した場合、もちろん時価総額の大きな企業の株価への連動が大きくなります。

例えば、S&P500では、時価総額TOP5の企業で総時価総額の大半を占めてしまいますので、投資の分散性が低下してしまうことになりますし、低時価総額企業の成長を取りこぼす可能性が高くなります。

株価平均を採用する指数連動のETF、投資信託を購入した場合はどの指数かで明暗がわかれそうです。

NYダウはアメリカを代表する30銘柄の株価で構成しています。企業数が少ないからこそ時価総額ではなく各社の影響をなるべく均等化するために株価平均を採用しているものと思われます。また、NYダウは株価平均であることをかなり慎重に扱っており、株価上昇の際には銘柄の組み換えも検討しています。

NYダウをまねて作った日経225も株価平均を採用していますが、ここまで規模も数も大きくなると株価平均でいいものか疑問です。さらに値嵩株の影響については無頓着と思われます。実際、日経225はユニクロ指数と揶揄されることもあるくらいです。NYダウはアメリカ市場の成長にある程度連動しそうですが、日経225は値嵩株の影響が良くも悪くも大きくなりすぎるので若干リスクも高くなると思われます。

他にもある株価指数の計算方法

指数の算出方法には全銘柄を均等に扱う均等加重平均と呼ばれるものもあります。

実は今回紹介した指数では採用されていませんが、均等加重平均を算出方法として採用する指数も存在し、それに連動するよう設計されているETFも存在します。

 例えば、グッゲンハイム S&P500 Equal Weight ETF(RSP)がそれに該当します。S&P500の銘柄それぞれを0.2%ずつ買い付けることで全銘柄を均等に保有するように運用されています。

なぜこのようなETFが少ないかというと、全銘柄を均等保有しますので、非常に時価総額の小さい流動性の低い銘柄にも大きな資金で買い付けなければなりませんし、リバランスも比較的負担になり、運用が大変だからだと推測されます。実際、RSPの経費率も0.2%とS&P500 のETFにしては高めになっています。

しかし、このRSP、運用成績は抜群に優秀です。近年の運用成績は時価総額加重平均を採用するETFをアウトパフォームしています。15年でトータルリターンに60%ほどの差が出ています。

RSP運用成績

ただ悲しいことにSBI証券で買い付けはできないようです。残念。

長期投資家は銘柄の選定時に少しはこの指数の算出方法は意識してみてはいかがでしょうか。