成長≠高リターン

“中国やインドの目もくらむばかりの成長見通しをみれば、矢も盾もたまらず、こうした急成長国の銘柄を買いたくなるものだろう” 

ジェレミーシーゲル著:株式投資の未来より

 

先進国の人口が増加から減少に転じ、先進国の成長に疑問の目が向けられたとき、新興国の著しい成長を目の当たりにして、ついついこういった新興国の銘柄をポートフォリオの中心に置きたくなってしまいます。

 

だが、こういった成長国への集中投資は残念ながら成長の罠に陥っている可能性があることに注意しなければならなりません。これは株式投資の基本原則は、高い成長率ではなく、成長率が期待に対してどうだったかということだからです。

 

1990年代の中国とブラジルを見るとその原則が当てはまることがわかります。

 

1990年代の中国は、市場志向経済へと大転換が進み、実質GDPの成長率が平均9.3%と華々しい成長を記録した時代です。一方、ブラジルでは政治的経済的危機を迎え、GDP成長率は途上国の最低水準に近い1.3%と、中国に比べると5分の1にも満たない状態でした。ブラジルは莫大な潜在力をいつまでも浪費して、永遠に期待通りの成長を見せない未来の国であるというレッテルすら張られた時代です。

 

しかし、株式投資の世界におけるブラジルの評価は異なります。中国株式市場は、この成長著しい時代に年率10%ペースで縮小してしまったのに対し、ブラジル株式市場は年率15%という目覚ましい伸びを示したのです。

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成長の罠にはまらない銘柄選択

株式投資のリターンが市場の成長期待度と実質成長度合いで決まるならば、投資家は企業への期待度を正確に推し量る必要があります。しかし、個人投資家が企業への市場の期待度を正確に推し量るのは簡単なことではありません。

 

じゃあどうするか。それは過去半世紀に渡って高い知名度を築き、消費者の信頼を勝ち得て市場をサバイブしてきた、明確に成熟を遂げてきた、そういった企業に投資すればいいだけです。そうすれば少なくとも市場期待を大きく裏切り、個別にリターンパフォーマンスが大きく落ち込むことはないはずです。なにしろ成長を期待されていないのですから。

 

グローバル化により先進国が新興国の成長を取り込む

 

先進国は人口が減少していくことが予想されています。そういうとき、ブランドがいかに強くても買う人がいなくなったらどうするんだという人がいます。

 

しかし、先進国の人口動態の変化も気にすることはありません。グローバル化が進んだ現代では、そういった企業はすでに世界で大きなプレゼンスを獲得しています。例えばコカ・コーラを見てください。先進国はもちろん、タイなどのアジアの新興国でも普通に飲むことができます。人口減少による国内消費の減少を、伸び続ける世界消費で補えるのです。個別企業にとって、本社がどこにあるのかはだんだんと重要なファクターでなくなる時代がすぐそこに来ていると思います。

米国がさらに輝く時代

 

世界の経済がつながり、企業の仕事に国境がなくなってきている今投資するならやはり米国企業でしょう。世界のプラットフォームを作り、勝負の土台を築くのはアメリカだからです。また、洗剤や飲み物などの商品では、他の新興国が成長するとき、地元企業が成長する前に市場に成熟した商品を投入できるアメリカ企業は競争に圧倒的優位となります。

 

日本を見てください。誰も気づいていないかもしれませんが、周りにはP&Gの商品がいっぱい存在します。液体洗剤を日本で一番早く市場に投入したのはP&Gです。

 

アメリカ株のインデックス投資は一般人がテストで80点をとれる確度の高い方法なのです。

 

長期投資を行う上で米国を無視するのは愚かです。分散投資を行う上でも米国はポートフォリオの中心に据えれる存在であることは間違いないはずです。個別銘柄を完璧に選定し、間違いを起こさないで投資できる人はどうぞやってください。

 

ただ、あなたがネットで見ている・参考にしている人は野球に例えればイチローかもしれません。あなたがもしイチローならだれもその行為をとめないでしょう。

 

賢人は自分が愚かであることを一番知っています。自分が草野球の選手であることを自覚すればこんなにも高い確率で80点をとれる方法を無視しないことが賢明です。

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