▋     配当再投資戦略

どうもタカニキです。

高い株主還元意識を持つ高配当企業に対して、配当を再投資し続ける配当再投資戦略は、比較的容易に始められる再現性の高い投資戦略として個人投資家から人気を博する投資手法です。

ジェレミーシーゲルの著書「株式投資の未来」によって解き明かされたその高いパフォーマンスは、S&P500へのインデックス投資をアウトパフォーマンスしており、主に米国株式投資における手法として語られます。

一方、株主への配当性向が性向がおおむね30%程度と低い水準に留まる日本株式市場ではあまり多くを語られていないのが現実です。

当ブログでは過去に日本を代表する高配当企業である、日本たばこ産業(JT)やKDDI、キヤノン、NTTドコモを題材に、日本版配当再投資戦略について検証を行ってきました。

☆過去記事☆

日本版配当再投資戦略はありか?|キヤノンで考える日本株の配当再投資利回り

日本版配当再投資戦略はありか?|KDDIで考える日本株の配当再投資利回り

日本版配当再投資戦略はありか?|日本たばこ産業JT で考える日本株の配当再投資利回り

日本盤配当再投資戦略はありか?| NTTドコモで考える日本株の配当再投資利回り

結果、日本版のこの戦略は市場平均に対して決して良い成績を残せるわけでは無いことがわかっています。

しかし、この計算方法は、日本市場の取引事情に加え、一般家庭の個人投資家を想定した条件で検証を行っており、日米間の比較が単純にはできません。

そこで今回、アメリカの有名高配当株であるフィリップモリスを対象に、過去の記事で用いた検証条件と同等の条件で利回りを比較してみました。

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     フィリップモリスの配当利回り

フィリップモリスは、アメリカで最も有名なタバコ企業です。マルボロはタバコを吸わない方もご存じの方が多い超有名ブランドですね。

タバコ産業の新規参入の非常に難しい業界で、タバコ企業は継続して高い業績と利益を誇る優良企業となります。

さて、配当再投資戦略における利回りの計算です。

  毎年1月の最終日に40万円分株式を購入する

  配当は次回購入の原資に

  配当には日本の税金20%を課税

  今回は1株単位での購入を認める

  2008年に限り3月購入で計算

多少これまでの条件と違いますが結果にはほとんど影響しないのでご容赦下さい。

フィリップモリスの計算結果は以下のようになります。

 PM return

意外にも特段利回りが高い結果とはなりませんでした。

次にこれまでの日本株の計算結果とも比較してみましょう。

比較配当利回り

携帯電話会社との比較に限って言えば同水準と言える結果となっています。

つまり日本株においても銘柄によっては米国株と同等の利益水準に達するということです。

日本における配当再投資戦略が一概に全くダメという結論を出すのは極論かもしれません。日本株は株主還元意識が低くダメだ!と頭ごなしになじるのは良く無いですね。うまい人はこういう銘柄を上手に選定し、利益を出しているのでしょう。

しかし、日本の企業からKDDIやドコモのような銘柄を探すよりも米国株で探し出す方がかなり容易であることを考えると、米国株がお勧めされるのも理解できます。ポートフォリオをある程度の銘柄数で分散するとなると米国株に一日の長があるでしょう。

高配当銘柄への投資は不景気に強く、好景気時には市場平均に対して見劣りするというのが一般論です。2010年台の株式市場はかなり好景気な市場環境でしたので、日米問わずいずれの銘柄も真価を発揮するのは、今後の不況時かもしれません。

日本における配当再投資戦略もうまくポートフォリオに取り込めれば良いですね。