米電気自動車ベンチャーであるテスラのCEOイーロン・マスク氏が、株価操縦の疑いで調査を受けていた件ですが、2000万ドルの制裁金支払いと同社取締役会会長からの辞任という条件でSEC(連邦証券取引委員会)と和解したようです。

ブルームバーグの記事によると、テスラの現状を分析すると債務不履行に47%の確率で陥るだろうと述べています。

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テスラ=イーロン・マスクへの投資

そもそもテスラは同社の電気自動車に期待されているのではなく、イーロン・マスク自身のカリスマ性に投資されているきらいがあります。

ペイパルを成功させ、スペースX、テスラと次々に起業してきた彼自身のストーリー性が多くの人を魅了し、お金を集めてきました。

実際、テスラの電気自動車はすごそうだけど他の車と比べて何がすごいのか、明確に答えられる人は少ないと思います。

テスラは第二のアップルなのか?

テスラが初期のアップルによく似ているとの声はネット上によく見かけます。
確かに1人のカリスマが既存の市場に風穴をあけ、業界を席巻しようとする姿はアップルを彷彿とさせます。

が、私はテスラは第二のアップルになり得ないと思っています。
それは作っているのものが車だからです。

車と携帯、ものづくりの仕組みは全然違う

アップルは、iphoneを開発し、携帯市場で大きなイノベーションを起こし成功してきました。

しかし、それは携帯からスマホという大きなコンセプト革新があったのと同時に、iOSというプラットフォームがPC、携帯、タブレットと全ての通信機器で連携し、快適なユーザビリティを提供するとともに、消費者を囲い込み大きな利益を生み出すマネタイズの仕組みがあったからだと考えています。

携帯自体は汎用部品の集合で、ソフトで独自性を担保し利益を生み出しています。

電気自動車と自動運転というテスラのコンセプトは確かに先進性があり、イノベーションがあるのかもしれません。自動車の制御も今や電子制御に切り替わっており、自動運転もプラットフォームという意味では独自性があるのでしょう。

しかし、それらにはユーザーを囲い込むマネタイズの仕組みがないのです。
となるとその商売の仕組みは車を大量に作って売り込むというマスプロダクトの原理を働かせないといけない従来のビジネスモデルで稼がなければならないということです。

つまり、テスラが存続できるかは、イーロンマスクの人気に陰りが出ないうちにお金を調達し続け、生産体制をどれだけ早期に強固にできるかにかかっているのです。

例えば、アップルやフェイスブックの利益率が30%、トヨタ自動車やVWの利益率が10%弱とハイテク産業の利益が自動車産業に比べていかに高いかがわかります。

よって今後テスラが大成功してもそれは、自動車メーカーとして利益率はよくて15%程度になる未来しか見えず、第二のアップルにはなり得ないと考えられます。むしろ、事業が軌道にのるまでのハードルで言えばアップルよりもはるかに厳しい道のりが待っています。

テスラがトヨタやVWクラスまでいけば投資としては大成功です。が、現状では潰れる可能性の方が高く、第二のアップルのような高利益企業となることはないでしょう。

 

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