◯ 配当再投資戦略

配当再投資戦略を構築する銘柄選定においてアメリカの右に出る国はないかもしれません。

コカコーラやジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップモリスなど何十年も連続増配を継続し、長らくその業界のトップに君臨し続けている銘柄の多さでいえば、ダントツでアメリカが優秀だと思います。

日本でも簡単に海外の株式を購入できるようになった今では、長期投資の戦略を立てる上でアメリカ株を無視するわけにはいきません。

コーラ

多くの著書の中でアメリカ株の配当再投資戦略の優位性と素晴らしさは語られていますが、実際にはアメリカと日本の二重で課税されるため、海外著書のリターンを鵜呑みにしていると思ったよりリターンが下がることも考えられます。

アメリカでの課税分10%に関しては一部還付を受けられますので、課税額が大きい人は日本での課税分20%だけを考えればいいかもしれません。

その他にもNISAなど用いれば買い付け手数料も配当にかかる税金も5年間は免税されます。

でも正直言って還付の手続きってめんどくさくないですか?
兼業投資家の方は平日にわざわざ国税局まで出向くのすら億劫のはずです。

そりゃお金が大事だという気持ちもあるのですが、人間はとにかくめんどくさがりな生き物です。
ついついめんどくさくなって還付なんてしない人結構多いはずです。

そこで今回は、アメリカでの課税10%がリターンにどの程度の影響を与えるのかアメリカの優良高配当銘柄の代表格であるジョンソンエンドジョンソン(JNJ)で検証してみました。

ジョンソンエンドジョンソンは55年連続増配の増配王銘柄です。

JNJ_配当推移
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◯ JNJのリターン

それでは実際にリターンを計算してみましょう。
計算方法は下記の通りです。

  1. 毎年1月31日の終値で48万円分の株を購入
  2. 配当は翌年の投資の原資に利用
  3. ドル円は105円固定で計算
  4. リターン計算時の最終株価は133ドル、13,965円で計算

以上を用いております。

次図が結果となります。

JNJ_リターン比較

10年間の計算では課税を両国で受けるかどうかはリターンとして約4%ほどの差となります。
投資額が約500万円なので10年トータルの額の差は20万円ほどになります。

課税を免れることによる損益額の評価は非常に難しい印象です 笑

最初の数年はそれほど大きな影響はないですが、投資額が積み上がると節約したい額になってきますね。10年目以降は大人しく還付手続きを怠らないほうがこの条件は良さそうです。

◯ リターンの評価

S&P500の最近の10年間の利回りは9%程度ですので結果として市場平均よりは下となりました。

ここ10年間はリーマンショック以降非常にアメリカが好景気ですので、JNJのような高配当ディフェンシブ銘柄は地味な動きとなってしまいます。

日本の高配当銘柄よりはかなり優秀ですし、そもそも日本の市場平均は5%程度しか利回りがないことを考えると素晴らしい結果だとは思います。

55年増配の記録は伊達ではありません。
この10年でも最初の年に買った株の配当利回りは5%になっています。
ここがアメリカの高配当戦略の楽しいところですね。

参考記事

  1. 日本版配当再投資戦略はありか?|NTTドコモで考える日本株の配当再投資利回り
  2. 日本 vs. アメリカ | 配当再投資戦略の行方

◯ まとめ

日米両国での課税か、還付を受けて日本だけに課税を留めるか。兼業サラリーマンには地味にきになる今回の検証。

結果としてジョンソンエンドジョンソンでは10年間で4%のリターン差を生じる結果となりました。

20年以上にわたる長期投資を考えた場合、年間50万ほどの投資額なら10年目以降には必ず還付を受けるようにした方がいいかもしれません。

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