これまで日本版配当再投資戦略がどのくらいうまくいくのか?を、日本を代表する高配当銘柄数社を取り扱い検証してきました。

日本版配当再投資戦略はありか?|キヤノンで考える日本株の配当再投資利回り

NTTドコモ、KDDIは中々優秀な利回りを達成している一方、そのほかの銘柄ではキャピタルゲインがさえず、配当利率の高さを活かせていない結果となりました。

配当戦略を実施する上では業態的に参入障壁が高いことや安定したキャッシュフローがある事がポイントとなりますが、そのほかの高配当銘柄の利回りがどの程度か比較する必要もあると感じます。
 
そこで今回は、近年非常に高配当利率で推移している日産自動車を取り上げ、日本版配当再投資戦略を練る上での基礎データを取ってみました。

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日産自動車の配当再投資戦略

日産自動車は自動車株1位の高配当銘柄です。

 

日産自動車は国内自動車メーカーとしては販売台数で5位、世界では親会社のルノーと同じグループの三菱自動車と合わせてVWに次ぐ2位となっています。

図は近年の日産の業績推移です。

次に日産自動車の配当推移を記載します。

自動車メーカーは儲かるイメージがありますが意外にも配当がすごく高い業態ではありません。

が、日産自動車は自動車業界で堂々第1位の配当利率5%!2位のスバルが4%弱、3位のトヨタ自動車が3%弱であることを考えると破格の利率ですが。。。

アメリカのフォードは6%程度、GMが4.5%程の利率であることを考えると日本の自動車株の配当がしょぼい事がわかります。

しかし、GM、クライスラーのアメリカ自動車メーカービッグスリーのうち2つは一度破産していますし、フォードは全然利益出てないし、配当出しすぎて経営圧迫してるとかないかと勘ぐってしまいますけど。。。笑

さて話を日産自動車に戻すと利率は高いですがリーマンショック時には一度減配し無配となってしまってます。
この辺が景気敏感銘柄である自動車株の怖いところですね。

さらに日産自動車の高配当には曰くがあります。

日産自動車は、継続的な販売不振により、倒産寸前の経営状態となった1999年3月にフランスの自動車メーカーのルノーと資本提携(ルノー=日産アライアンス)を結んでおり、結果、ルノーが6430億円を出資し、日産自動車の株式36.8%を取得しています。
つまり、この高配当は日産からルノーへの献上金ではないかという噂です。しかし、日産自動車の配当性向は30%程度なので、単純に株価の水準が低いのが主な理由と考えていいでしょう。PERで8倍、PBRで0.7倍程度と指標上はかなりの割安となっています。

長らく株価が低迷しているので指標を鵜呑みにすぐ買いとはなりません。何か理由があるのかもしれませんね。

日産自動車の配当再投資利回り

さて、今回も下記の条件で利回りを計算してみました。

①毎年1月31日終値で、40万円で購入できる株数を購入する。

②もし、40万円で購入できない場合でも100株だけでも必ず購入する。

③配当は翌年の購入原資とする。

④配当は20%の税引き後で計算する。

⑤    投資の開始時期は2008年とする(リーマンショックなどがあった時を想定するため)。

早速結果です。

意外にもわりかし優秀です。これまでの高配当銘柄がキャピタルゲインに苦しむ中、日産自動車は善戦しています。

要因はリーマンショック時の株価の爆下げ。2009年1月には200円台になっており、無配となったハンデを超えてこの時購入分の株がブースト効果をもたらしているようです。

JTやキヤノンよりは高く、KDDIやドコモには負けています。日経225のインデックスファンドが15年間の平均利回りが7%、TOPIXが5.3%なので、TOPIXと同程度という事です。

日本での高配当銘柄の立ち位置

日本での配当再投資戦略の実施に関してはキャピタルゲインでの伸びに悩む共通の悩みがあります。

年間の平均利回りがアメリカ>日本である以上二重課税を考慮してもアメリカに部があるのは仕方ない事かもしれません。

日本の高配当銘柄の中には株主優待を持っている銘柄もあるので、その取り扱いや利便性の感じ方で日本版配当再投資戦略の価値が変わってきますね。

基本的にはアメリカ優位な戦略とは思いますが、コツコツ検証は続けていきたいと思います。

ジョンソンエンドジョンソンの配当再投資利回り | 課税の影響はどれくらい?

検証してほしい銘柄があればツイッターで受け付けますよ。全部は無理かもしれませんが。