この投資法の魅力は事業の底堅さに裏打ちされた配当利回りと不況に強い地味目な株の動きです。

しかし、米国株のここ数年といえばリーマンショック以降、基本的に右肩上がりに上昇を続けていて、はっきりいって誰でもある程度のパフォーマンスは出せた時代ですし、どちらかというと強気相場では市場平均に劣りがちな手法であるため、真の実力はなかなか計れていません。

ということで今回、米国株式でも配当再投資戦略において、サラリーマンが出すことのできる現実的な利回りを好景気・不景気時代とわけて検証していきます。

対象とした企業は連続増配当として人気のウォルマートです。

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ウォルマートの配当再投資利回り

ここでいう実際の利回り計算は、そこそこ普通のサラリーマンがちょっと頑張れば投資できる金額で投資を行い、アメリカ・日本の税金計算を適用した際の利回りのこととします。

また、次の図に示すようにアメリカ株式の時代を二つに分けて計算を行いましたITバブルが弾けて株価が回復するまで時間を要した1998~2007年を不遇の時代、リーマンショックがありながらも驚異的な速度で回復し、上昇基調となった2008~2017年を最高の10年としました。

アメリカチャート

計算条件を書いておきますね。

  1. 毎年1月の最終取引可能日に終値で40万円分一括投資する
  2. 配当金は翌年の原資とする
  3. 配当にはアメリカの税金10%、日本の税金20%を適用する
  4. リターン計算の株価は2007年、2017年の最終取引可能日の終値とする
  5. 1ドルは105円で固定とする

NISAや外国の税金の免除申請などで省ける部分もありますが、ここでは一番リターンが低く出るようにしておきました。

さて結果です。

ウォリマート利回り
ウォルマートトータルリターン

 

不遇の時代では流石のウォルマートも平均年利回りが下がりますがそれでもプラスで推移しています。最高の時代では平均年利回りが7%台後半と良好な成績となりました。

驚くべきはリーマンショックの時にもほとんど株価を下げなかったということです。生活に欠かせない食品や日用品を売っているので売り上げが大きく落ちることはないということで売られなかったのかもしれません。それにしても驚異的です。

20年チャート

 米ウォルマートの業績

AmazonなどECの台頭により苦戦している印象を抱いている方も多いかもしれませんが、アメリカでの商取引の内、電子取引が占める割合は10%とまだまだ実店舗での取引が多いのが現状です。

アメリカは国土も広く、日本ほど配達に要する時間を短くすることができません。そこに革新を起こしたのがAmazonですが、ウォルマートも物流で競争に勝ってきた企業であり、まだまだOn timeでものを手に入れられる実店舗が優位性を持っている地域が多くあります。

もちろん今後ECの割合が増えてくるはずなので今後の競争はますます激化していくのは間違い無いでしょうが、すぐにウォルマートが苦戦することは無いかもしれません。音声アシスタントでもグーグルとの提携を発表しており、ますます面白くなってきています。

現時点においてはウォルマートの業績に大きな陰りは出ていません。

WMT業績

 

連続増配当45年、売上高40兆円って、バケモノ過ぎます 笑
配当性向もまだ50%を下回っており配当余力は十分にあると考えられます。

ということでウォルマートは長期的なPFに組み込むことが推奨できる優良銘柄だと言えるでしょう。景気が良くても悪くても安定した利益を吐き出してくれることが期待できますね。