投資するときは心のバイアスに注意しよう

ここで話すバイアスとは「心理的に生じる偏り」のことです。

投資において色々判断をする時、バイアスによって歪んだ判断をしてしまっていないですか?バイアスを知ってできるだけ正しい判断を下しましょう!

バイアスを直訳すると” 傾き “や” 偏り “と出てくるのでわかりにくいのですが、人は知らず知らずのうちに心理的に自分を守るため、考え方や感じ方を捻じ曲げて真実とは違う理解をしようとします。

人間の自己防衛本能からくることなので避けることは難しいのですが、そういったことがあるのを事前に知っておけば話は別です。

今回取り上げるバイアスは以下のものです。

  • 自己奉仕バイアス
  • ホームカントリーバイアス
  • 確証バイアス
  • 正常性バイアス
  • アンカリング
  • 生存バイアス
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     自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、

成功したときは自分自身の能力によるものであり、失敗したときは自分以外の外的要因によるものだと思うこと

です。まさにありがちなバイアスですね。かくいう自分も思い当たる感情が多々あります。

例えば、株を買って儲かった場合には自分の銘柄選定のおかげだと考える一方、損をしてしまった場合には地合いが悪くしようがなかったと、自らの責任や不足している実力から目を背けることです。

自分自身の責任を認めることが心理的に負担になることから生じるこのバイアスは、自身の実力向上を邪魔する非常に迷惑なバイアスだと言えるでしょう。

     ホームカントリーバイアス

少し毛色の違うバイアスです。これは、

投資家が資産運用において、投資する商品が自国中心になり、自国市場(国内資産)への投資が厚くなること

です。

投資する際にはどうしても仕組みやリスクなどを十分に知る・知っているものを選ぼうとします。結果、日本人にとっては馴染みが深い円資産中心を選択・編重してしまい資産が分散されていない分、リスクを抱えてしまうことになります。

国が変わっても大枠の基本的な原理は同じですので、自分のポートフォリオを見直し客観的にリスクを分散しましょう。大事なのはロジックですがそこにバイアスが潜んでいないのかです。

     確証バイアス

自己奉仕バイアスに少し似ているかもしれません。

自分が正しいと思った考えを肯定する情報だけを探す一方、自分の考えを否定する情報は探さそうとしないこと

です。つまり人は自分にとって都合のいい情報だけを探し、自己肯定しようするってことですね。

ある銘柄の株を購入したとしましょう。

それについて「◯◯ 上がる」「◯◯ 好業績」など自分にとって好ましい情報しか出てこない検索ワードで検索します。当然、自分の判断を支持する内容が多くヒットしますので自分の考えは肯定された気分になってしまいます。

めちゃくちゃ思い当たる節あります…笑

    正常性バイアス

これも気をつけたいバイアスです。よく確証バイアスとコンボで引き起こされます。これは

自分にとって都合の悪い情報を無視したりリスクを過小評価したりしてしまうこと

です。

株価が暴落するような地合いだとしても自分の持っている株は大丈夫だと根拠のない自信を持ち、多くの銘柄を持ち越して大損害を被ってしまうことなどが例として考えられます。

また、詐欺などにも注意が必要です。投資詐欺の話を聞くと自分はこんなのに引っかからないなと思いますよね?実際に自分が詐欺に直面するとあっさり引っかかる。それが正常性バイアスです。

     アンカリング

これもまたバイアスの1つです。これは、

何かを判断するときに特定の情報の断片を重視してしまうこと

です。たとえば、何かを選ぶ時に最初に目についた情報を最も重視して判断を行ってしまうことが挙げられます。

株式投資でいうと、最初に目にした銘柄がハイリスクだと、その後に見た銘柄のリスクが相対的に低く見えてしまい、正しいリスク判断ができないことがありえます。もちろん逆も考えられるでしょう。

知らず知らずのうちにある特定の情報だけで「こっちと比較するとマシだ」という判断していないかどうか、注意を払うことが大事です。

     生存バイアス

最後にこちらのバイアスです。これは、

ある物事などを評価する際に、少なくない脱落・淘汰などした存在を考慮することなく、最終的に生き残った一部のみをもって判断してしまうこと

を指します。インターネットによって情報を得る際に私が最も注意しているバイアスの一つです。

人間はうまくいったことだけを他人に言います。これは当然のことです。しかし、失敗したこと、他人に言いたくないような恥ずかしいことはわざわざ発信しません。人間は少なからず承認欲求を持ちますので自分自身の評価が下がるような出来事を公表するのは避けてしまいます。

「この投資手法で勝ってきた!」
もしかしたらその手法はある特定の条件に当てはまる人しか成功しないかもしれませんし、95%の人は失敗するようなリスクの大きな手法かもしれないですよね

しかし、その手法で失敗した人はわざわざそんなの教えてくれないのでネット上ではその手法が素晴らしいと感じる人が多いかもしれません。また、語っている本人も分かっていない、成功に隠された条件があるかもしれません。

「起業して失敗しても大丈夫」「どんどん転職した方がいい」
これらの意見も精査が必要です。成功者の舞台裏には、実は大丈夫じゃなかった人や転職しないほうがいい立場の人が数多くいるかもしれません。もちろん転職した方がいい人や会社という組織に合わない人もいるでしょうから、アドバイスに従ったほうが良い方も大勢いるのが難しいところです。

     バイアスほど厄介なものはない

バイアスとは冒頭でもいったように自己防衛本能が引き起こす認知の歪みです。つまり、本来であればバイアスなど気にせず感じたままに判断することが本人にとって最も安心・楽な行動です。

それだけにバイアスを跳ね返し物事を判断することは大変です。

それには感情を排除した機械的なルールづくりが必要です。もちろん数字を用いて定量的に判断するのもいいかもしれません(バイアスによって都合よくデータを切り取っては本末転倒ですが 笑)。

バイアスが生じるかもしれないと知っておくだけでだいぶ違うと思うので、私も含め皆さんも投資判断は慎重にやっていきたいですね。

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