株式投資のアセットクラスには先進国に対して新興国という枠組みが存在します。一般的に株式において分散投資する場合には、先進国などに加えてこの新興国にも投資することで地域分散できるとされています。しかし、新興国株はもうすでに新興国ではない可能性を十分に検討すべきではないかと考えます。

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興国の変化〜時代によってイメージする国は変わる〜

みなさんがイメージする新興国と呼ばれる国はどんな国でしょうか?

タイ?シンガポール?インドネシア?フィリピン?

概ねこのようなアジアの国々を思い浮かべるのではないでしょうか。実際、これらのアジアの国々は高い成長率を維持しており、新興国といっても差し支えないでしょう。

しかし、株式投資における新興国と呼ばれるアセットクラスはちょっとイメージが異なります。

eMAXIS SlimやiFreeなどの新興国株式で採用されるベンチマークとしてMSCIエマージング・マーケット・インデックスと呼ばれるものがあります。

この指数が構成する国や地域は、新興国24か国となっており、これら各国に存在する846社の大型および中型株式に投資できることになります。

この指数の構成国上位は中国、韓国、台湾で、この3カ国で構成国の過半数を占めており、先ほどイメージとして挙げていたアジアの新興国とは異なる国に投資していることになります。

中国や台湾、韓国には世界の超大型企業も多く、成長性がある国であることは間違いありません。一方、投資初心者の方の思い浮かべる新興国とは異なっている点に注意が必要です。

国・韓国が新興国だったのはいつ?

雲

中国・韓国などが新興国と呼ばれ成長がピークだったのは10年も昔のことです。

多くの人(投資上級者を除く)が新興国株式に期待することは先進国にはない高い成長性とリターンですが、単純にアジアの諸国を思い浮かべて新興国株式の投信に手を出すと予想とは異なる結果を生む可能性があります。

投資のセオリーに当てはめればこのインデックスをベンチマークしている新興国株式ファンドに投資するのは、地域分散の観点からすれば間違いではありません。

しかし、中国や韓国、もはやタイといった国も急速な発展とともにすでに人口のピークが近づいており、高齢化の波が急激に押し寄せています。

人口ボーナスを終えたこれらの国々がこれまで同様の高い成長性を維持し続けられるのかは誰にもわかりませんが、少なくとも私は悲観的な観測を持っています。

新興国株式に投資する前に、その新興国株がもうすでに新興国でない可能性について十分に検討した方が賢明でしょう。

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