文部科学省の調査によると「親の年収が低くても学力の高い子は、家庭で読書をしていること」が特徴だとしています。
 
この話はテレビなどでもよく聞く話ですし、昔から一度は耳にしたことがある内容ではないでしょうか。
 
果たしてこの話は正しいのでしょうか?
 
中室牧子氏の著書「学力の経済学」で、氏はこのように書いています。
 
多くのメディアは「子供に読書をさせることが重要だ」と報道しています。果たしてこの報道は正しいのでしょうか。
 
残念ながら、正しいとは言えません。この報道には2つの誤りがあります。
 
第一に、読書と学力の間に因果関係があるように想起させる表現になっていることです。(中略)つまり、読書をしているから子供の学力が高い(因果関係)のではなく、学力の高い子供が読書をしているのに過ぎない(相関関係)可能性があるのです。
 
(中略)また、この報道にもう一つの誤りがあります。それは見せかけの相関関係の可能性を検討していないことです。つまり、読書にも学力にも影響するような「第三の要因」があるかもしれないのに、そのことを考慮していないのです。
 
このように読書と学力の関係は相関関係があるものの、読書のおかげ学力が向上しているのかは結論が出ていないことを記しています。
 
このように原因と結果の関係性を正しく理解せず行動してしまうことは日常でよくあることです。
 
例えば「暴力的なゲームをすると子供の問題行動が顕在化する」という内容はその典型例です。
 

 

スポンサードリンク

育に投資すると生涯年収が上がる!

一方で日本ではあまり語られない歴然とした証拠のある話として教育に投資することで子供の生涯年収が上がるという話があります。
 
経済学の世界では、教育により生涯年収が上がることを期待して教育に支出することを、将来の値上がりに期待して株を買うのと同義と捉え、教育によって得られるお金(リターン)が教育に支出するお金によってどれだけ生み出されるかという「教育の収益率」といった概念で整理されています。
 
そのような概念に基づくと、ある時期に教育に投資することで最も収益率が高まる(投資効率が最も高まる)ということが示されています。
 
日本では教育を学問と捉えず、個人個人の経験値によってのみ語る風潮があります。
 
学力の経済学」という本は、これまでの誰に適用できるのかわからない経験値からの根性論的教育学ではなく、科学的な証拠に基づく学問的教育学をいくつも紹介しており、これまで親として悩んできた問題に回答を示してくれている良著です。
 
皆さんもこの本を読んで教育に関するリテラシーを高めてはいかがでしょうか。
 

 

励みになりますのでポチッと押していただけると幸いです

にほんブログ村 株ブログ 株日記へ