花王ロゴ
日本で最も連続で増配を実施している企業『花王』。今回は、花王の配当再投資の利回りを計算してみました。

28年連続増配中の花王は日本のトイレタリー業界首位の企業です。配当利回りは決して高いと言えませんが、28年連続増配はダントツの日本1位であり、自社株買いなどの株主還元策も定期的に実施している優良企業です。

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続増配日本一の花王の業績

ここ最近の業績で言えば売り上げは微増傾向ですが営業利益の伸びが顕著となっています。ROEも20%近くあり、経営効率を高める戦略で経営しているものと考えられます。

花王売上
出典:花王HP

日用品は誰しもが必ず使うものであり、不況時にも強い業態です。営業CFも安定しており、毎年ある程度の売上が安定して見込めるのは魅力的です。

この安定したCFを背景に株主還元として配当の増配を連続で実施しています。

配当金
連続増配表

出典:花王HP

とは言え配当利回りは決して高くはありません。安定して1.0~2.5%程度を推移しています。増配もしていますが株価も順調に伸びているため利回りとして高い値にならないのだと思います。

今回はこの花王を対象に配当再投資した場合の利回りとリターンを計算してみました。

普段の配当利回りは高くありませんが、毎年安定して増配している結果、古くから株を所有している人は相当に利回りが高くなっているはずです。

アメリカでは数十年の連続増配銘柄は多数ありますが、日本でこれだけ長い間増配を安定して実施していて、しかも安定した売上と利益が見込める企業はほとんどありません。

先日も連続増配銘柄として有名だった某企業が減配となり話題となっていました。

日本で今後も安定して配当が見込める企業はこの花王と通信業界のドコモ、KDDIくらいかもしれません。

話はそれてしまいましたが、それでは具体的に利回り計算してみましょう。

続増配20年以上・花王の配当再投資利回りとリターン

ここでは次に挙げる条件で利回りとリターンを計算しています。

条件①
  1. 毎月初めて市場が開く日の始め値で40,000円株式を購入する。
  2. 配当は購入の原資とし、40,000円以上の配当が出た場合は全て株式購入に使う
  3. 配当には税金20%がかかるものとする
  4. 購入できる株数は端数も可能とする
  5. リターンの計算には2019年1月の始値を採用する
条件②
  1. 毎年初めて市場が開く日の始め値で960,000円株式を購入する。
  2. 配当金は全て購入の原資とし、配当には税金20%がかかるものとする
  3. 購入できる株数は100株単位とし、端数は切り捨てとする
  4. リターンの計算には2019年1月の始値を採用する
条件①は単なる理論上のリターン・利回りです。実際に投資を行う場合、端数まで購入可能な手法はかなり限定的になりますので現実的ではありません。

一方、条件②は買い方としては現実的にしました。ただし、最近の花王の株価は8000円前後と購入にかなりの資金を要しますので少し投資資金を高めに設定し最低でも100株は購入できる条件で計算しています。

いずれもドルコスト平均法もしくはそれに近い方法で、一般的な積立投資のやり方だと思います。

花王株価

1994年から25年間積立投資したときのリターン(条件①)

リターン

1994年から25年間の積立投資でおよそ資産は5倍に増加しています。これは2010年代の株価の大幅な上昇が寄与しています。

株価が停滞していた2010年までの期間、保有15年程度ではリターンが3倍弱となっており、平均利回りとしては約3%程度です。

初期に投資していた株の配当利回りは現在約10%程度まで上昇しており、これが連続増配銘柄の魅力です。

2004年から15年間積立投資したときのリターン(条件①)

リターン15

2004年からの15年間の積立投資では資産はおよそ4倍になっています。年平均利回りは8%弱で優秀な成績です。

1994年からの15年よりも2004年からの15年の方がリターンが良好でした。2010年代の株価上昇と摘めるかどうかが大きいので当然ですね。

2004年から15年間積立投資したときのリターン(条件②)

一括リターン

年始に1年間分を一括で投資するスタイルで積み立てた場合の計算です。15年間も長期で投資すれば毎月買うのとさほど大きな差異は生じませんね。

投資期間が短い場合は多少差が出ていますが。

最終的なリターンは15年間で約4倍、平均利回りは約8%程度です。

ターン・利回りの評価

いずれも15年以上の長期保有で資産を3倍以上にすることができているので及第点は与えられるのではないでしょうか。

連続増配のおかげで、不景気時でも安定してプラス推移することができています。そもそもそういった業績安定のディフェンシブ色が強いことも花王の強みですね。

ただし、2010年代の大幅な株価上昇に乗れるかどうかで大きくパフォーマンスに差が出ます。

積立投資はどの会社に投資するか?よりもどの国に投資するか?という大前提の部分の選定が重要です。

日本では経済成長しない株価停滞期が長かったため、2010年代のアベノミクス以前の段階ではどうしてもパフォーマンスが低迷しがちです。

いかに配当の高い銘柄といっても国全体で投資されるような状況でなければ投資成績としては辛い状況が続くことが避けられません。

日本に投資する場合、花王は安定して利益を出してくれる貴重な銘柄と言えるでしょう。

ただし、日本に固執する理由を探す方が大変かもしれません。

☞参考記事
日本株で他にも配当再投資利回りを計算しています。
アメリカの配当再投資利回りも計算しています。コカコーラなどはどんな時代でも安定したリターンをもたらしてくれます
日本にどうしても心理的に投資したくなるのはホームカントリーバイアスと呼ばれる偏った思想です。実際には日本株が長期投資に適しているとは考えていません
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