アメリカETFで人気の高配当系。今回はVYM、HDVの積立投資リターンをS&P500系ETFのSPYと比較してみました。

両者は高配当系ETFとしてよくリターン比較もされています。
 
しかし、リターンとして出されるのはある期間の株価の変化だけで、積立投資したらどうなるか?配当再投資したらどうなるか?といった答えはなかなかネット上には出てきません。
 
だったら自分で計算してみようということで今回計算してみました。
 
スポンサードリンク

VYMとHDVの積立投資リターン

計算のルールはいたって簡単で、毎月の終値でETFを定額購入し、配当には日米の税金を課税した上で再投資するといった内容で行いました。
 
計算期間は2011年から2018年で、リターン計算には2019年1月の値を用いています。
 
申し訳ないですが為替の変動までは考慮していません。
 
比較としてバフェットも推奨するS&P500をベンチマークとするETF、SPYを採用しました。
 
実際に計算した結果は次の通りです。
リターン

積立投資のトータルリターンはSPY:206%、VYM:147%、HDV:138%となり、年率にするとSPY:15%、VYM:12%、HDV:11.5%となりました。 

いずれも2011年からの成績は優秀です。しかし、高配当系の2種はS&P500をベンチマークしたSPYにはおよびませんでした。

ただし、この結果だけをもってして高配当系ETFが劣っていると判断するのはいささか急ぎすぎです。 

配当再投資の優位性を記した著書「株式投資の未来」においても優位性の根拠となるリターンの算出にはかなりの期間を採用しています。

登場からまだ年数が経っていないETFだけに、ETFの特徴をしっかり理解して長期での保有を考えたいところです。

高配当ETFのVYM、HDVとは

そもそもVYMとHDVはどんなETFなのでしょうか。 

両者はともにスマートベータと呼ばれるパッシブ運用とアクティブ運用の間にあるタイプのETFになります。

 
スマートベータ運用とは、従来の市場指数とは別の賢い指数(スマートベータ)を作成し、それに基づいてポートフォリオを作成する運用方法です。
 
従来の時価総額加重平均を主とする指数とは異なる指数を採用していることからパッシブ運用とは異なります。
 
しかし、誰が運用しても指数に沿って銘柄が選定されるため、銘柄の選定がファンドマネージャーの裁量に委ねられるアクティブ運用とも異なります。
 
現在、スマートベータと呼ばれる指標(ファクター)は6つあり、このうち1つないし2つのファクターを採用することで指数は作られます。
 

このファクターの1つに「高配当」というものがあり、高配当に着目してスマートベータをもとに作られたETFがVYMとHDVということになります。 

同じ高配当系でも中身が結構違うVYMとHDV

同じ高配当系のETFに属するVYMとHDVですが、その中身は結構異なります。 

VYMが400弱の銘柄数を有し、金融・ヘルスケア・消費財がやや厚いものの比較的各セクターにバランスよく分散されているのに対し、HDVは75銘柄しかなく、エネルギー・生活必需・ヘルスケアの3セクターで約6割を占めています。

銘柄組み換え比率もVYMが10%弱なのに対してHDVは70%程度となっており、VYMはパッシブ運用に、HDVはアクティブ運用に近いスタイルとなっています。

このように両ETFはそれぞれ特徴を有しているのでこの違いはしっかりと把握しておきたいところ。

より堅実に高配当銘柄での配当再投資戦略をETFで実行したい人はVYM。高配当系に投資したいけど
少し独自路線で行きたい人はHDVがいいかもしれません。

今のところ大きなパフォーマンスの違いはないので、両方所有するのも一つの手です。セクターのバランスがよりよくなる可能性もあるので。

高配当系のETFは地味になりがちです。今のところパフォーマンスも王道のS&P500に劣後しているので判断に迷っている人も多いと思います。

いずれにしろ両方とも優秀なETFであることは間違いないので、SPYと比較して大きくパフォーマンスが下回ることは考えずらいと思います。

励みになりますのでポチッと押してくれると幸いです
にほんブログ村 株ブログ 株日記へ