レバレッジドバランスファンドというものが2018年に商品化されています。調べてみると非常に面白い商品でした。

2019年3月22日付の日経新聞の記事です。

投資信託の販売不振に悩む地域金融機関の間で、これまで取り扱っていなかったタイプのファンドの品ぞろえをする動きが出てきている。(中略)中国銀行は2019年に入って、バランス型投信でありながら、レバレッジを活用した運用に特徴のある「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」の取り扱いを開始した。引用:日経新聞

これを見て私は「また銀行がアコギな商売してるんだろうな。レバレッジとかいかにも素人をだましてそうな名前だし。」的な非常にださい思い込みをしてしまいました。

そして、この「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」を調べるに至ったわけです。

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レバレッジドバランスファンド:グローバル3倍3分法ファンド

バランスファンドのように株式、債券、不動産などアセットをバランスよく分散させてポートフォリオを構築すると、とったリスクに対するリターン大きさ(要は効率のよさ)を示すシャープレシオが高くなる傾向があります。

しかし、シャープレシオを高めることのデメリットとして相対的にリターンが低下する傾向にあります。例えばシャープレシオの高い債券では期待リターンが3%程度であるのに対して期待リターン8%程度でリターンの高い株式では逆にシャープレシオは低くなります。

つまり、シャープレシオをとって投資の効率と安定性を高めると最大リターンが得ずらくなるというジレンマがあるわけです。(もちろん簡単に考えた場合です)

そこで登場したのがこのレバレッジドバランスファンドということになります。

シャープレシオを最適化したポートフォリオにレバレッジをかけ、シャープレシオを維持したままリターンもゲットしちゃおうぜ的な思想だと理解しています。

実際のファンドの説明はHPを見てほしいのですが、中身は先物取引を利用することで国内外の債券、株式、 REITに対して通常の3倍の金額を投資するものになっています。

具体的には株式20%、不動産13%、債券67%の割合で投資するPFです。

この戦略のみそはリバランスによってポートフォリオ構成を維持し、シャープレシオを高く保ち続けるところにあると思います。

これを個人投資家が自作でやろうとするとこの点で大変になってくるわけです。そういった意味でこの戦略を投資信託でとれるようになることは非常に面白く、興味を掻き立てられるものになっています。

非常に面白い商品で結構いいなと正直思うのですが下記に挙げる点に懸念があり、簡単には手を出しずらいなとも感じているところです。

債券偏重の構成であること

現物80%に対して残りの20%の資産で220%の債権に投資しているので実際のレバレッジは実は11倍になります。

変動が小さいとはいえレバレッジを強くかけている債券が大きく下落したときの挙動がよめません。最悪早期償還ということもあるかもしれません。

また、「次なる金融危機の引き金となるか?債券市場が抱える大きなリスク」の記事で挙げたように債権が次の地雷になる可能性も考えておかねばなりません。

債券は多くの場合、株式のヘッジとして機能しますが、株も債券も両方下落する相場も普通にあり得ます。この点、レバレッジのかけ方として債券に編重しすぎているのでは?という懸念が払しょくできません。

レバレッジにかかる金利、実質コストがまだ分からない

基本的にはインデックスに投資するので信託報酬は0.4%程度とわりかし低コストになっていますが、レバレッジをかけているのでその金利が実質コストにはのってくるはずです。

誕生からまだわずかな期間しかないため、そのへんがわかりません。

今回を機に色々調べましたが最悪数%のコストが年単位ではかかってしまう可能性も十分あると思います。

レバレッジ系ファンドはこれから流行りそう

懸念点をずらずら書きましたが、思想自体には共感できますし、今後この手のファンドも増えてきそうな印象です。

株式・不動産・債券に加え、コモディティなどが追加された商品なども出てきたら面白そうです。

レバレッジをかけた投資戦略にはETFを用いた自作のシステムもこの界隈には存在し、金融工学の沼にはまりかけました。。。笑

2019年の10月ごろには誕生から1年が経過しますので、そのときの報告をもってまた色々考えたいと思います。

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