銘柄選定にあたって”相場の暴落にどれだけ耐えられるか”という視点は重要です。

なぜなら相場の暴落を事前に予想することは難しく、大半の人にとっては避けることが出来ない出来事だからです。

どんな良い手法・銘柄であっても暴落で評価額が大きく下落するポートフォリオでは、いつの日か大損失を被る日が来るかもしれません。

そのため本記事では『暴落に強い銘柄はどんな特徴があるのか?』を暴落時に私が実際に保有していた銘柄の値動きを基に紹介したいと思います。

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2018年暴落時値動き分析『対象条件』

暴落時の値動きの分析としては2018年10月の期間を対象としました。

2018年は非常に厳しい地合いであり、特に2月、10月、12月は株価指数の大きな下落が起きました。

2018年日経暴落

2018年日経平均

2018年マザーズ暴落

2018年マザーズ

また今回の分析対象はマザーズに上場している低位株・仕手株銘柄です。

私は投資手法として『低位に推移している仕手株を事前に仕込み高騰を待つ』という”低位株・仕手株待ち伏せ手法”を行っています。

この手法のポイントの一つに『普段は株価があまり上下しない銘柄を選ぶ』という点がありますが、この10月の暴落時においては株価をあまり下げなかった銘柄もあれば大きく下げた銘柄もありました。

ではその下げ率の違いを生んだのは何かの指標で整理できるのでしょうか?それが分かれば冒頭に述べた『暴落に強い銘柄はどんな特徴があるのか?』が見えてきそうです。

2018年暴落時の値動き分析『保有仕手株の値動きまとめ』

2018年10月暴落「保有仕手株の値動き」

まずは2018年の10月暴落時に私が保有していた仕手株銘柄の値動きをまとめます。

2018年1暴落 保有株値動き

2018年10月 保有株値動き

10月初めから10月末にかけて日経平均は9%、マザーズは16%下落した一方、私が保有していた19銘柄は平均で約6%の下落となりました。

指数と比べて全体での下落率は下回っていますが、個別の値動きを見るとその下落率には違いがあることが分かります。

ホーブ、ミサワホーム中国、くろがね工作所など-3%以内におさまっている銘柄もあれば、環境管理センター、桂川電機、アマガサなど-10%以上下落した銘柄もあります。

指標と値動きの関係性「信用買い残りと出来高」

まずはこの19銘柄を対象に、10月暴落前の信用買い残り1日間の平均出来高を集計し、暴落時の値動きとの関係を分析しました。

この2つの指標に着目した理由です☟

信用買い残りを選んだ仮説
信用買い残りが多いと暴落時に追証売りや短期組の損切りが入る可能性が高い

株価が下がりやすくなりそう
(⇔ 信用買い残りが少ないと株価が下がりづらくなりそう)

1日間の平均出来高について
1日間の平均出来高が多いと流動性の高さから短期の売買が増え、マクロ相場の動きと連動する可能性が高い

暴落時に株価が下がりやすくなりそう
(⇔ 出来高が少ないと株価が下がりづらくなりそう)

まず信用買い残りについての分析結果です。

2018暴落 信用買い残りと値動き

信用買い残りと値動きの関係


仮説通り、信用買い残りが多いと株価の下落率が高い傾向にあります。
しかし、2つの値の相関度を表すR2乗値は0.084と低い値です。

次に、1日の平均出来高についての分析結果です。
1日間の平均出来高として暴落前の9月データを採用しました。

2018暴落 出来高と値動き

出来高と値動きの関係


こちらも仮説通り、出来高が多いと株価の下落率が高い傾向にあります。

更にR2乗値が0.32と相関度も高く、「1日間の平均出来高」が判断指標として有用である可能性が確認できました。

2018年10月暴落「代表的仕手株の値動き」

暴落時に株価が下落しづらい銘柄は普段の出来高が少ない銘柄という可能性が出てきたので、信憑性を上げるためにデータを追加したいと思います。

追加で分析を行ったのは「代表的な仕手株達」です。私は(自称)仕手株専門トレーダーのため代表的な仕手株は抑えています。

今回はそんな仕手株リストから17銘柄をピックアップして保有株と同様に出来高との関係を分析しました。

その結果がこちら☟往年の仕手株

ピックアップした仕手株17銘柄の10月値動きは全銘柄マイナスという結果でした。なかなかに悲惨。

この結果を先ほど示した「保有株値動きと出来高との関係」上にプロットしてみます。

暴落時出来高と値動きの関係

出来高と値動きの関係 (+代表的な仕手株)

この結果を先ほど示した「保有株値動きと出来高との関係」上にプロットしてみます。

緑のプロットは冒頭でも示した『実際に10月暴落時に保有していた銘柄』のデータです。

一方でオレンジのプロットは今回追加で分析を行った『代表的な仕手株』のデータです。

この結果から分かるように代表的な仕手株も普段の出来高が少ない銘柄ほど値下がり率が小さいことが分かります。

これらのことから『暴落に強い銘柄はどんな特徴があるのか?』のひとつの回答としては『普段の出来高が少ない銘柄』が挙げられることが分かりました。

まとめ&”暴落に強い”銘柄のデメリット

今回の検証から『普段、出来高が少ない銘柄は暴落に強い傾向がある』ことが分かりました。

『普段誰も買っていない銘柄はマクロ相場が下落しても誰も売らないから下がりづらい』ということでしょう。

しかし世の中にメリットしかないものなんて存在しません。当然、デメリットも存在します。

では出来高が少ない銘柄にはどんなデメリットがあるんでしょうか?その最大のデメリットは流動性の低さです。

このデメリットに関しては下記記事にまとめています。ご興味ある方は是非。

仕手株投資するときに気をつけるべき1つのポイント

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