老後必要資金2000万円問題に際して、ツイッター上でどのような資産運用をすれば2000万円貯められるかが話題になりました。

次の表は2,000万円を形成するのに必要な月額の積立金額 を示したものです。

2000万円形成に必要な月額の積立金額

人によって収入も様々なので、2000万円形成するのに必要な積立金額を用意する難易度が違うと思います。運用利回り5%あれば月額5万円を20年間積み立てれば可能なのが2000万円という額です。

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年利回り5%の難易度

さて年利回り5%という数字の難易度はどうなのでしょうか。以下、5%を暫定的な運用利回りとして仮定して考えてみます。次のグラフはS&P500の年間の利回りを示したグラフになります。

年間でマイナス成長となったのは1980年から2018年までの39年間で9回となっています。20%以上大きくマイナスとなっているところはいわゆるリセッションと呼ばれる株価の暴落時期ですね。

平均利回りは9.6%、複利込みの平均利回り(1980年~2018年)は8.4%となっていて、目標はクリアできそうです。

もっと長期の目線でみて200年間のインフレ調整済みの利回りを計算すると複利込みで6.7%。歴史的に見てもアメリカの株式市場の平均で運用できれば5%はさほど難易度の高い目標ではないことがわかります。

ツイッターなどでは年率5%を維持するのは難しいという趣旨の発言が見られましたが、途中5%を達成できない年があっても全く問題はありません。この発言は完全なミスリードです。運用利回りでいわれる利率はあくまで複利込みの計算で考えるべきであって、単年計算で常に5%を維持する必要はありません。

難しいという意図には勘違いがあるか、これからの世界経済の成長にあまり期待できないからとかもっと何か考察があっての発言であると思われます。

特にツイッターでは文字数制限があるため、その人の意思を完全にくみ取ることができているのか常に注意する必要があると思います。何も考えていない・調べていない人が字面だけ追うと5%の難易度をはき違えることになります。

長期投資の難しさは別のところにある

むしろ長期投資の難しさは運用利回りではなく途中の暴落時に投資を継続するメンタル面にあります。例えば上記の株式の利回りはドル建ての値なので実際は暴落時の円高によって20%程度の為替損も加算される可能性が高いです。

とはいえ、だからといって運用に慎重になる必要はありません。そのようなリスクは個々人のリスク許容度によって軽減可能です。何も株だけで運用する必要はなく、債券や不動産、コモディティなどのその他の金融商品と組み合わせることで最適化可能です。

もし個人でこの辺のリスク許容度の調整が難しいようなら、便利な今の世の中では勝手に自分のリスク許容度に合わせて投資を行ってくれるサービスもあります。その分手数料が高くつきますが、選択をミスして途中で投資をやめるよりは遥かにマシな選択だと思います。

少し勉強すればいろいろなバランスのポートフォリオがインターネット上に紹介されていますしね。最近自分が読んだ本(世界のエリート投資家は何を考えているのか)の中からだとオールシーズンズ戦略なども面白そうです。ここでは詳しく説明はしませんが、少しググれば説明してくれているサイトはあるので興味があったらそちらで確認ください。

とにかくツイッターなどのSNSのミスリードには気を付けて自分に合った資産運用方法を考えてみるべきです。