”仕手株”とは株価操作が行われている銘柄であり、株価の高騰や暴落を起こすことから一般的には「危険な銘柄」と考えられています。

企業の事業内容や製品開発といった、実態面での確たる根拠が無い状態で、投機的に株価が乱高下する銘柄のことを指す。一般に株価とは、なんらかの材料によって、需給バランスの変化が生まれ価格変動を起こすが、仕手株の場合は“仕手筋”と呼ばれる集団が株価操作に近い手法を使って仕手相場を作り、数百円の株が短期で数千円になるような銘柄を生む。株価の急激な乱高下が特徴で、安易に手を出すと大きな損失を生む恐れもある。

引用:コトバンク「仕手株とは」

しかし、その株価の大きな値動きから上手く取引できれば爆益を生むこともできる点から個人投資家から根強い人気があります。

上記引用では「大きな損失を生む恐れ」と記載されていますが、これは「大きな利益を生む可能性」でもあります。リスクとリターンは表裏一体ですからね。

そのため今回は仕手株で上手く利益を得るおすすめの投資法それを実現するために必要な知識を徹底解説します。

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仕手株の特徴・リスクとその対策

繰り返しになりますが仕手株とは、その銘柄本来の価値を無視して人為的に株価操作されることで株価が不当に急騰する銘柄のことです。

仕手株チャート特徴

仕手株チャート例(日本フォーム)

上のチャートは仕手株チャートの一例です。このように仕手株はある日突然に高騰し、その後暴落します。

この高騰後の暴落こそが仕手株最大のリスクです。

仕手株に関する情報はインターネット上に無数に存在しますが、その多くは株価高騰のメリットだけをことさらに強調し、そこにひそむリスクにしっかりと言及することはありません。

一方でリスクをきっちりと説明している情報もありますが、そのリスクを懸念するあまり『仕手株投資は手を出すべきではない』と結論を出してしまっています。

しかし暴落をくらうリスクを無くすことができれば、仕手株は高騰の恩恵をゲットできる最高の銘柄になります。

では高騰後の暴落というリスクを最小限にするにはどうすればいいのでしょうか?

その答えは『仕手筋と同じ行動をとればいい』です。

仕手株の値動きは3つの段階に分けられます。

仕手株の値動き
①株価一定の段階
②高騰の段階
③暴落の段階

この段階毎で仕手筋(仕手株を仕掛ける側)と個人投資家では取っている行動は全く異なります。

その違いを下記の図にまとめました。

この図から分かる通り、個人投資家は仕手株において仕手筋よりも行動がひとつ遅いのです。

情報とスピードが命の株取引においてこれは致命的です。個人投資家にとってはハイリスクローリターンです。

しかし逆に言うと仕手筋側に回ることができれば仕手株はローリスクハイリターンとなります。

そのため私は仕手筋と同様に『高騰が起きる前から買っておいて、高騰が起きたら売りさばく』取引をこれまで行ってきました。

これを”仕手株待ち伏せ手法”と私は呼んでいます。

ちなみにこの手法で先ほどからチャート例として示している日本フォームも無事に+180%の値幅を私はとることができました。詳細は下記記事にて。

仕手株投資とイベント投資 上半期振り返り

仕手株待ち伏せ手法とは

 

仕手株待ち伏せ手法は、仕手株として急騰を演じる可能性のある銘柄を、底値圏で一定で推移している段階でひっそりと仕込み、急騰を演じるまでただただひたすらに潜伏している投資法です。

この仕手株待ち伏せ手法は具体的には下記の手順で行います。

① 底値圏でレンジ形成の仕手株を見つける

② 少しづつ仕込む
③ 急騰まで待つ
④ 急騰後、自分のルールにのっとり利益を確定する
以上の4つの手順で完結できます。それでは一つずつ順を追って説明します。
 

底値圏でレンジ形成の仕手株を見つける

ここが最も難しく、この手法の肝となります。

仕手株となりやすい銘柄は過去に何度も急騰を演じていることが多いのが特徴です。
なので過去のチャートを振り返り、特に大きい材料もなく急騰している銘柄を何個もピックアップすることができるはずです。

それらの銘柄をいくつも探し出し、仕手株リストを作ります。
そして次にそれらの仕手株リストの銘柄のチャートを見て、潜伏する銘柄を選びます。

チャートに関しては2018年の年始に大急騰を演じたシーズメンを題材に考察していきます。

シーズメン

仕手株は急騰を演じる時に一気に買い上げを行い株価を上昇させます。
 
しかし、このとき自分の買いを上回る売りがぶつけられたらどうなるでしょう?株価は上がりませんよね。
 
なので仕手筋は株価を操作したい銘柄の、市場で自由に売買できる株(浮動株)を過半数以上買い集めてから仕掛けなければなりません。
 
過半数集めれば理論上は自分の買い上げる枚数よりも大きい売りがぶつけられることがないからです。
 
ということは仕手株となる株には、チャート上に仕手筋が株を買い集めている証拠が出てくるものが存在します。
 
仕手株になりやすい銘柄は商いが薄く、買い上げを行うと一気に株価が上がります。
 
このとき、おっ?と思い打診買いする個人投資家を巻き込み一瞬急騰します。
 
この特徴は仕手株に関する著書「仕手株でしっかり儲ける投資術」においても仕手筋の株集めの方法の一つとして挙げられています。
 

株を一気に買い集めるパターンが多くなってきています。(中略)ある日突然に大量の買いが入り、値上がり率上位にいきなり顔をだします。

引用:仕手株でしっかり儲ける投資術

 
しかし、仕手筋はまだ株価急騰を演じるつもりはありませんから、その後株価は適正水準まで下がってくるため、週足で見たときに上髭のチャートが出現してくるのです。
 
このとき、打診買いした個人投資家の売りも吸収することで株集めは進行していきます。
 
私はこの週足の上髭ロウソクを仕手筋の足跡と考えています。
 
ではこの週足の上髭があったらいつでも仕込み始めていいのかというとそうではありません。
 
仕手筋はあの手この手で個人投資家に株を売らせるように仕掛けてきます。
 
ただし、急騰前の状態においては、ある程度底値圏でレンジを作ってから仕掛けてくる傾向が多いです。
 
ですので図の青帯のように、レンジの形成を確認してから入るように心がけましょう。
 
シーズメン
 
ちなみに仕手株待ち伏せ手法は投資初心者でも実践しやすい手法であると私は考えています。

その理由は『レンジ形成中に仕込めばテクニカル分析が必要ないから』です。
 
これに関しても記事にしています。

少しづつ仕込む

実際に買い始める場合のポイントですが、少しずつ仕込むことを推奨します。

先ほど底値圏でと軽く言いましたが、実際にそのレンジが株価の底値圏だと断定するのは難しいところがあります。

時には、自分が底値圏だと思ったところよりも一段下の値幅でレンジを形成しに来ることもあります。
 
そのようなときにも対応するために、買い玉は一気には買わず少しずつ3回程度に分けて購入するのがいいわけです。もちろん予定購入金額よりも先に急騰が生じる場合もあります。
 
ですが、本手法の最大のポイントはいかにリスクを小さくして仕手株を購入するかですので、防御力MAXで臨む必要があります。この点は注意しましょう。
 
『仕手株の防御力』という観点では暴落時の値動きを基に分析を行っています。

どのような特徴を持つ銘柄が相場下落時でも株価が下がらないかを記事にしています。

急騰まで待つ

ここまできたら後は自分を信じて待つだけです。マイナス10%~20%程度は許容して、長い目で見守る必要があります。
 
ここで自分を信じれず売ってしまえば、それは仕手筋の養分として吸収されるだけです。決してすぐ来ることはありません。すぐ来たらそれはラッキーです。

急騰後、自分のルールにのっとり利確する

最後の仕上げです。待ちに待った急騰の瞬間が来たら利確しましょう。この時自分のルールを決めて欲張らずに利確するのがポイントです。
 
利確ポイントの設定は、本手法最大の難関かもしれません。
 
一つおすすめの利確の仕方を教えます。それは材料がないときの急騰はすぐ利確、何か材料がある場合はそれがささいなことでも一日は持ち越すというルールです。 
 
仕手筋は急騰を株価操作の指摘から逃れるため、なんでもいいので材料を欲しています。そのような状況下では、どんなしょぼい、業績に寄与しなさそうな材料でも、急騰のきっかけにするのです。
 
一方材料がない場合、それは買い集めの上昇の確率が高いです。そんなときはいったん利確してしまいしょう。

すぐに株価は急落し、また再仕込みを行うこともできますから。

以上、4つのシンプルな方法を徹底することが仕手株待ち伏せ投資法の概略になります。

仕手株候補の紹介

 
それでもやっぱり銘柄選定を渋るわがままさんにご褒美です。次の図中のマーク付き銘柄は2016年、2017年と連続して50%以上の株価上昇時期があった銘柄です。
 
この中には、毎年のように値幅が取れる銘柄が入っているかもしれません。
 
仕手株候補
 
別記事にて代表的な仕手株10銘柄を詳細解説しています。
 
また、2019年からは『材料なしでストップ高となった銘柄』を毎月まとめて、その中から高騰が期待できる銘柄を売買しています。
 
この記事でリスト化している銘柄も仕手株候補ですね。

独自の選定指標

私自身は仕手株銘柄の選定にオリジナルの指標を用いてファーストスクリーニングをかけています。
 
この指標は残念ながら私の投資手法の根源ですのでそこまでの公開は勘弁させてください。ただ保有銘柄に関しては随時ツイッターや当ブログにて公開していますので参考にしてください。
 

本手法の注意点

最後に本手法の注意点です。
 
本手法は、比較的長期間株を保有するケースが増えますので、信用取引での銘柄購入はおすすめしていません。また、仕手株候補となる銘柄には業績不振などの怪しい銘柄が多いと言わざるを得ません。
 
倒産や増資など株主にとって最悪の事態も想定しておかなければなりませんので、いくつもの銘柄に分散して投資し、リスクを最低限に管理することが重要です。
 
そのため、最低投資資金は30万以上を推奨します。分散投資によってリターンは最大化されませんがリスクが最小化されます。さらに、銘柄によっては板が薄く、大量の株の売買が難しいものもあります。
 

そのため、1銘柄100万以上の資金を投入することも、出口戦略を考えた場合に推奨しておりません。

ちなみに私の売買内容は『投資成績カテゴリ』にて毎週更新しています。

少しでも参考になれば幸いです。

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